こんにちは、「hiyo-hina」です。
今日は少し厳しいタイトルをつけました。「薬剤師は淘汰される」。煽りたいわけではなく、現場で薬局長として日々の数字や現場を見ている立場から、正直に感じている危機感をそのまま言葉にしています。
「調剤報酬改定のたびに、なんとなく不安になる」
「対人業務が大事だと言われても、現場は変わっていない気がする」
そう感じている方にこそ、読んでいただきたい内容です。
「対物から対人へ」の号令と、現場の矛盾
調剤薬局業界は、調剤報酬改定などを通じて、長年「対物業務から対人業務へ」と誘導され続けています。しかし現場に立っていると、この号令と実態の間に、少なくない矛盾があると感じます。
その代表例が、出荷調整による薬剤確保です。本来であれば対人業務、つまり患者さんとしっかり向き合う時間に充てるべき業務時間が、薬の確保という対物的な業務に、おそらく多くの薬局で大きく割かれてしまっています。
制度が向かおうとしている方向と、現場が実際に時間を割かざるを得ない方向が、ねじれてしまっているのです。
経営面で起きていること——人件費は上がり、収益は下がる
さらに、経営の視点で見ると、もう一つの矛盾が見えてきます。
対物から対人へと業務をシフトするということは、これまで以上に人手と時間、つまり人件費が高騰する方向に働きます。一方で、立地などを条件に算定していた基本料などは引き下げられ、結果として大半の薬局の収益は減退しているというのが実情です。
体力のある大手チェーンであれば、この構造変化を乗り越えられるかもしれません。しかし、資金面での余力が限られる中小の薬局の多くは、この損失を人件費の削減という形で穴埋めせざるを得なくなります。
頑張っている人ほど先に辞めていく、という現実
ここからが、この構造の一番厳しいところです。
人件費が削減されれば、対人業務にかけられる人手は当然減ります。すると、その分のしわ寄せは、真面目に、シャカリキに働いている人のところへ集中していきます。そして皮肉なことに、頑張っている人ほど先に体力を消耗し、退職という選択を迫られることになります。
言い方は良くないかもしれませんが、結果として一時的に残っていくのは、力を抜いて働いている人たちです。しかし、その状態もいずれは限界を迎え、力を抜いていた人たちもまた、支えきれずに辞めていくことになります。
薬局の集中化は、薬剤師の「場」の縮小を意味する
こうした流れの先にあるのが、薬局の集中化——つまり薬局の数そのものが減っていくという施策です。
薬局の数が減るということは、単純に、薬剤師が必要とされる「場」そのものが減少するということです。少なくとも、今のままの延長線上では、この場が今後増えていくことは考えにくいでしょう。
つまりこれから訪れるのは、薬剤師同士の競争社会です。これまでは、資格さえ持っていれば、なんとなく働いているだけでもそこそこの暮らしができる時代でした。しかし、そんな時代の終わりは、もうそう遠くないところまで来ていると感じています。
だからこそ、今のうちに「武器」を身につける
だからこそ私は、早急に自分自身の武器を身につける必要があると考えています。方向性はいくつもあります。
- 薬学の知識そのものを、さらに磨き込む
- 薬剤師とは別の資格を取得し、掛け合わせでブランドを作る(例:「薬剤師×調理師」のような組み合わせ)
- やりたかった分野への転職を、早いうちに決断する
大切なのは、どの方向であれ何らかの形で差別化を図ることです。資格でも、専門性でも、キャリアの選び方そのものでも構いません。「なんとなく」で埋もれないための、自分なりの旗を立てることが必要な時代になってきています。
私自身が選んだ武器——簿記とFP
私自身は、簿記とFPをそれぞれ3級取得後、2級まで取得する予定で、現在は簿記3級を学習しています。
この2つを選んだ理由は、資格そのもののブランド力というより、プライベートの生活の質を底上げできる知識だからです。
- 簿記は、会社や経済全体の状況を、数字として正しく把握する力を養ってくれます
- FPは、自分自身のマネーリテラシーを高め、人生における資産形成の判断力を底上げしてくれます
薬学の専門性とは別軸で、こうしたお金の知識を持っておくことは、これからの薬剤師にとって決して無駄にはならないと感じています。
「なんとなく働く」時代の終わりに
「なんとなく」働いているだけの薬剤師の時代は、終わりに近づいています。何もせず、なんとなく働いているだけでは、有象無象の一人として埋もれてしまう。それが今、現場で薬局長として見ている率直な景色です。
だからこそ、今のうちに何かしらの行動を起こしてほしいと思います。
失敗しても構いません。何もやらないことより、行動して失敗する方が、はるかに有意義です。
このブログでは、私自身が実践している簿記・FP学習の進捗や、その他の「差別化」に向けた挑戦を、これからも正直に発信していきます。同じ危機感を持つ方の、行動を始めるきっかけになれば嬉しいです。


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