1. 現役薬局長が「違う道」を選んだ理由
「このまま今の会社で上を目指し続けて、本当に幸せになれるのだろうか」
毎日店舗で現場を回しながら、ふとそんな疑問やモヤモヤを抱えたことはありませんか。
今回は、現役薬局長として現場の構造を見てきた私が、「なぜ出世以外の物差しでキャリアを考えるようになったのか」そして「薬剤師一本に依存しない生き方を選んだ理由」について、リアルな胸の内をお話しします。
2. 現場で気づいた「出世のコスパ・タイパの悪さ」
かつての私は、出世して会社での評価を上げることが楽しくて仕事をしていました。しかし、現場で実績を積み、薬局長という立場になって見えてきたのは、残酷な構造上の限界でした。
① 時間的余裕がある人が圧倒的に有利な構造
評価する側も人間です。どうしても「急な残業に対応できる」「休日でも動ける」人材が重宝されます。
構造上、独身で時間的余裕がある人の方が会社にとって扱いやすく、評価レースで有利になるのは必然です。結婚や子育てといったライフイベントを迎えた人間が、同じ土俵で時間制限なく戦い続けるには限界があります。
② 増える責任と、割に合わない対価
昇進して役職が上がれば、得られる手当以上に「責任」と「業務量」が膨れ上がります。
家族との時間や自分自身の人生を差し出してまで得る昇給額が、本当にその対価として釣り合っているのか。一度立ち止まって考える必要がありました。
③ 利益構造に振り回される「薬剤師の土台」
調剤報酬改定のたびに揺らぐ薬局経営。どれだけ個人が頑張って評価されても、店舗や業界全体の利益構造上、昇給や賞与への還元は後回しにされがちです。
そもそも「薬剤師という職業一本」だけに人生の土台を置くこと自体が、非常に不安定だと痛感しました。
※誤解のないように言っておくと、出世を全力で目指す生き方を否定するつもりは全くありません。過去の自分もそうでしたし、それが生きがいになる人もいます。ただ、「それが全員にとっての正解ではない」ということです。
3. モヤモヤを整理する「キャリアのコスパ・タイパ」チェックリスト
もしあなたが今、同期との年収比較や将来のキャリアに漠然とした不安を感じているなら、一度以下の3つの問いを自分に投げかけてみてください。
- 時間あたりの昇給額:増える残業時間・持ち帰り仕事に対して、手取りの増加額は見合っているか
- 価値観の一致:今の会社で提示されている「上のポストの働き方」は、あなたが理想とする5年後・10年後の姿か
- リスク分散:万が一、会社の業績悪化や調剤報酬改定で給与が下がったとき、自力で稼ぐ手段や選択肢はあるか
この問いに少しでも引っかかりを感じるなら、同じ会社で出世を目指すこと以外の「別の選択肢」に目を向けるタイミングかもしれません。
4. 私が選んだ「出世のための残業」より「将来のための投資」
出世のために無制限に残業時間を差し出すくらいなら、その時間を「自分の市場価値を高める学習」や「副業の準備」に使う方が、はるかに継続性と再現性があると考えました。
収入源は1つより2つ以上あった方が、精神的にも経営的にも絶対に安定します。
現在、私は以下のロードマップで行動を起こしています。
- マネーリテラシーの強化:簿記3級・FP3級の学習スタート(将来的には共に2級を目指す)
- 個人の発信・副業基盤の構築:当ブログでのリアルタイムな実践記録の発信
- 最終ゴール:会社や資格だけに縛られない「家族中心の生き方」の確立
簿記やFPの知識は、経済の仕組みを理解し、自分のプライベートの暮らし(資産形成や固定費削減)を最適化するうえで強力な武器になります。
私自身、この「構造の違和感」に気づくのが10年遅かったという強い後悔があります。だからこそ、20代〜30代の若い世代には、早い段階で自分の人生の舵を取り直してほしいと思っています。
5. 最後に:環境を変えることも、立派な戦略
結婚や子どもの誕生など、ライフステージが変われば人生観が変わるのは当たり前です。同じ会社に居続けることだけが正義ではありません。
- 今の職場で評価を追う(出世を目指す)
- 個人のスキルを磨き、副業や複数収入源を作る(自立を目指す)
- 自分の価値観に合った別の職場へ環境を変える(転職で時間や給与を確保する)
選択肢は一つではありません。
「なんとなく働いている状態」から抜け出し、自分や家族にとって一番大切なものを守れる働き方を模索していきましょう。
私自身も、まだまだ道半ばです。このブログでは、失敗も成功も含めて「変化を目指す自分」のリアルタイムな過程をすべて発信していきます。同じように迷いながら進んでいる方と、共に頑張っていけたら嬉しいです。
まずは小さな一歩として、自分のスキルの棚卸しや、理想の働き方ができる求人を眺めてみることから始めてみませんか。


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